プラスチックおよびゴム用添加剤実用便覧
 
プラスチックおよびゴム用添加剤実用便覧
 
 
監修:神原 周・井本 稔、総編集:後藤 邦夫、B5版、クロース装丁、1,482頁
昭和62年2月20日増補発行、定価40,782円
 
 新素材の華々しい脚光の影で高分子工業はプラスチック、ゴムをベースにより一層の進歩をみせている。それは、多くの実績に裏打ちされた貴重なデータが何よりも物語っている。
 多くの素材はそれを単独ないし複数の形で利用されているが、プラスチック、ゴムに関してはとくに適切な添加剤を選び適量を加えることが全てであるといっても過言ではない。
 本書は、可塑剤、安定剤をはじめ多くの添加剤をとりあげ、それらの各々について基礎概念を詳しく述べると同時に、使用の原料ポリマーに対してどの添加剤を選ぶべきか、どのような注意を払って使用すべきかなどについて正確な理解を得ることを目的に企画、立案されたものであるが、さらに「高分子およびゴム用添加剤の進歩」を増補し旧版の特徴を生かすとともに、より一層の内容強化を図ったものである。
 
◆ 目次 ◆
 
1.可塑剤
1.1 可塑剤の合成
  原料用高級アルコールの概要/可塑剤の合成/可塑剤中の不純物および可塑化物におよぼす影響/ 可塑剤の物性
1.2 可塑剤の基礎概念
  可塑剤の作用機構/可塑剤の分類と特性/可塑剤の性能と応用/食品と接触する用途への可塑剤の 使用に関する各国の
  規制/コンパウンドの配合例/可塑剤メーカーと商品名
1.3 可塑剤の分析および試験
  品質試験法/可塑剤の分離・定制・定量
 
2.安定性
2.1 プラスチックの劣化と安定性
  PCVについて/その他のプラスチックについて
2.2 安定剤各論
  金属石けん/鉛安定剤/有機すず安定剤/複合安定剤/ニポキシ化合物/酸化防止剤/亜リン酸エステル/紫外線吸収剤
2.3 安定剤の性能
  耐熱性/耐候性/加工性/プレートアウト/相溶性/透明性、白化現象/毒性/電気特性/機械的強度/ 耐薬品性、耐水性
  /ペーストレジンと安定剤/改質PVCと安定剤/ポリマーブレンドと安定剤/その他のプラスチックと安定剤
2.4 他の添加剤の影響
  可塑剤と安定剤/顔料と安定剤/充填剤と安定剤/発泡剤と安定剤
2.5 PVCの製品の配合例
  基本的な考え/押出成形加工/カレンダー成形加工/射出成形加工/ペースト加工
2.6 安定剤の分析法
  安定剤自体の分析/プラスチック製品中の安定剤分析
2.7 安定剤メーカー
2.8 実用安定剤リスト
 
3.紫外線吸収剤
3.1 合成
3.2 一般的性質
3.3 ポリマーへの応用
  定義/各論
3.4 紫外線吸収剤メーカー
 
4.帯電防止剤
4.1 基礎概念
  帯電防止剤の合成原料および合成法/帯電防止剤の物性/帯電防止剤の定義および作用機構
4.2 高分子の帯電防止
  高分子材料の帯電性/帯電防止剤の特徴/静電気障害/帯電防止性の評価法/帯電防止剤の毒性/ 合成繊維の帯電防止
  法/プラスチックの帯電防止/帯電防止剤の塗布としての用途の実際/帯電防止塗料/帯電防止剤の練り込みとしての用途
  の実際/ポリ塩化ビニルの練り込みによる帯電防止/AS樹脂の練り込みによる帯電防止/帯電防止性プラスチックの耐候性/
  帯電防止性と成形加工条件/帯電防止効果に及ぼす環境因子/帯電防止効果の持続性の向上/帯電防止剤の特殊な用途
  /市販の帯電防止プラスチックグレード
4.3 分析編
  帯電防止剤自体の分析
  高分子中の帯電防止剤の分析法、分離法
 
5.難燃剤
5.1 基礎概念
  プラスチック用難燃剤の条件/難燃剤の作用機構/プラスチックと難燃剤の適正/製法/難燃剤の物性/プラスチック燃焼時
  の煙とガス
5.2 ポリマー別難燃剤各論
  ポリ塩化ビニル/ポリスチレン/ポリエステル樹脂/ABS樹脂、AS樹脂/メタアクリル樹脂/ポリウレタン/ポリエチレン/ポリ
  プロピレン/石炭酸樹脂/エポキシ樹脂
5.3 試験方法
 
6.充填剤
6.1 カーボンブラック
  製法と性質、品質/総括/カーボンブラックの応用/分析、試験方法
6.2 ホワイトカーボン
  製造原料/製造法/性質/基礎概念/天然ゴム、合成ゴムに対するホワイトカーボンの配合/シリコンゴムにおけるホワイト
  カーボンの配合/プラスチックへの応用/分析
6.3 その他の充填剤
  分類ならびに製法/ゴムの応用/プラスチックへの応用
 
7 補強剤
7.1 石綿
  石綿の特性/補強材としての石綿の利用
7.2 ガラス繊維とその他の繊維
  製法ならびに性質/補強効果/その他の補強材
 
8 着色剤
8.1 総論
8.2 着色剤および顔料
  顔料の種類と性質/着色剤の種類と性質/着色剤に要求される条件
8.3 樹脂別着色剤の特性
  塩化ビニル樹脂用着色剤/ポリオレフィン用着色剤/ポリスチレン用着色剤/ポリカーボネート用着色剤/ABS用着色剤/ポリ
  アセタール用着色剤/メタアクリル樹脂用着色剤/フェノール、ユリア、メラミン樹脂用着色剤
8.4 着色剤の製造方法
8.5 着色剤の分析
 
9 発泡剤
9.1 はじめに
9.2 発泡剤とは
9.3 発泡体とは
9.4 発泡剤の分類
  無機発泡剤/有機発泡剤
9.5 発泡助剤
9.6 発泡用機器
 
10 架橋剤(加硫剤および加硫促進剤)
10.1 過酸化物
  基礎概念/各種ペルオキシドの特性/ペルオキシド架橋の一般的事項/ペルオキシド架橋の実際
10.2 イオウ系、その他の加硫
  イオウ/含イオウ有機化合物/その他の加硫剤
10.3 加硫促進剤
  チアゾール類/スルフェミンアミド類/チウラム類/ジチオ酸塩/グアニジン類/チオウレア類/アルデヒドアンモニア類/ザン
  テート類/混合促進剤
10.4 加硫促進剤
  亜鉛華/脂肪酸
 
11 滑剤
11.1 はじめに
11.2 滑剤の作用機構とその役割
11.3 滑剤の種類
  内部滑剤と外部滑剤/化学構造による分類
11.4 主な滑剤の一般的性質
  炭化水素系滑剤/脂肪酸系滑剤/脂肪酸アミド系滑剤/エステル系滑剤/アルコール系可塑剤/金属石鹸類
11.5 滑剤の評価のための試験法
  オープンロールによる試験/プラストグラフによる試験/その他の方法による試験
11.6 滑剤の使用法
11.7 市販滑剤
 
12 香料
12.1 はじめに
12.2 天然香料と合成香料
  動物性香料/植物性香料/植物性精油/合成香料/調合香料/化装品香料と食品香料/食品香料と使用形態/工業用
  香料
12.3 臭気と防臭、脱臭
  身近な臭気と成分/防臭、脱臭法とその作用/物理的方法/化学的方法
12.4 プラスチックゴム用香料
  単品で使用されるもの/調合マスキングおよび付香料
12.5 市販プラスチック・ゴム用香料
12.6 主な市販合成香料の物理恒数
 
13 ゴム用石油系軟化剤
13.1 軟化剤の目的
13.2 加工油の生産
13.3 加工油の分類
  反応による加工油の分類/物理的性質による加工油の分類
13.4 炭化水素の形態による分類
  ASTMの分類
13.5 加工油および伸展油の色安定性
13.6 プロセス油の熱安定性
13.7 ゴムに対する油の作用
  ゴム中における可塑剤の作用/ムーニー粘度に対する油の作用
13.8 軟化剤とゴム練りの問題
  油展ゴムの練り時間とムーニー粘度の変化/練りと油の吸収速度/油と押出し性
13.9 プロセス油の効果
13.10 プロセス油の試験方法
 
14 老化防止剤
14.1 定義
14.2 老化諸因子
14.3 酸化および熱老化
  老化の機構/老化防止剤の効果
14.4 オゾン劣化と対策
14.5 屈曲による老化とその対策
14.6 光による老化と対策
14.7 老化防止剤の使用上の注意
 
15 プラスチック・ゴム添加剤の分析
15.1 はじめに
15.2 プラスチックゴムの鑑別
  燃焼法/溶解法/赤外吸収スペクトル法/熱分解ガスクロマトグラフィー法
15.3 分析法の概要
  添加剤の分離法/諸種分析法の原理と適用範囲
15.4 可塑剤の分析法
  コンパウンドからの可塑剤の分離/単一可塑剤の確認/混合可塑剤の分離と確認/可塑剤自体の分析
15.5 安定剤の分析法
  PVCコンパウンドからの分離/安定剤の確認および定量/安定剤自体の分析
15.6 滑剤の分析法
  コンパウンドからの分離/滑剤の確認と定量/滑剤自体の分析/滑剤の効力試験法
15.7 発泡剤の分析
  コンパウンドからの分離/発泡剤の確認/発泡剤の試験法
15.8 老化防止剤、加硫促進剤の分析
  ペーパークロマトグラフィによる方法/薄層クロマトグラフィによる方法/ガスクロマトグラフィによる方法/分光法/ポラログラフ法
  /その他
15.9 充填剤の分析
  ポリマーからの充填剤の分離法/分離した充填剤の分析/純物質の分析法
15.10 架橋剤の分析
15.11 その他
  ゴムの伸展油の分析/難燃剤の分析/帯電防止剤の分析
 
〜増 補 目 次〜
第1章
1.可塑剤の合成
  前刊の要約およびまえがき/可塑剤用高級アルコール系原料/合成法/公害処理技術
2.可塑剤の応用
  前刊の要約/最近における品種の動向ならびに特性/可塑剤の応用/可塑剤の安全性
3.架橋剤(有機過酸化物)
  はじめに/有機過酸化物の分類と特性値/各種POの性質と架橋剤としての適否/有機化酸化物架橋の概要/有機化酸化物
  架橋の条件と実際/架橋発泡/毒性/その他
4.難燃剤
  難燃剤の目的/難燃剤の種類/難燃剤の選択/難燃性の試験法/難燃剤の安全性について
5.着色剤
  はじめに/顔料および着色剤/最近のプラスチック用着色剤の動向
6.香料
  はじめに/においの特異性/プラスチックと香料/香料の安全性
7.プラスチックおよびゴム添加剤の分析
  はじめに/プラスチック添加剤の分離/プラスチック添加剤の分析/ゴム添加剤の分離/ゴム添加剤の分析
 
第2章
1.安定化の化学的機構
  分解と着色/着色の抑制/安定剤の作用
2.安定化への物理的機構
  種々の金属塩を添加したPVCの着色と退色/複合系金属石けんによるPVCの着色変化/補色によるPVCの安定化/安定剤
  開発の提言
3.安定剤
  はじめに/安定剤の毒性/安定剤の衛生問題に関する法律、規制等/無毒性安定剤のPVC配合例
4.流滴剤
  概要/流滴剤の原理と作用機構/流滴剤の種類/流滴剤の使用法/流滴性の評価法/流滴剤の製法
5.滑剤
  滑剤とプラスチックの関係/滑剤の種類/滑剤使用上の留意点
6.カーボンブラック
  定義/製法・種類・性質/総括/応用/分析・試験法
7.ホワイトカーボン(微粒子ケイ酸)
  緒言/ホワイトカーボンの構造/ホワイトカーボンの性質/ホワイトカーボン表面の吸着現象/ホワイトカーボン表面変性法/
  ホワイトカーボンの強化法/汎用ゴムとホワイトカーボン/シリコンゴムとホワイトカーボン/塩化ビニル樹脂とホワイトカーボン/
  不飽和ポリエステルとホワイトカーボン/その他
8.ガラス繊維およびその他の繊維
  前刊の要約/ガラス繊維/炭素繊維/その他
9.発泡剤
  新規な化学発泡剤/化学発泡剤の応用/化学発泡剤の諸問題
10.防黴、防蟻、防鼠剤
  はじめに/プラスチック、合成ゴムの微生物劣化/防菌剤の種類/プラスチック、合成ゴムの防菌剤について/プラスチック、
  合成ゴムのシロアリによる劣化/プラスチック、ゴムのネズミによる被害